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業務災害の給付書面(2)

 昨日は久しぶりに息抜きを兼ねて札幌市の郊外にある「芸術の森美術館」に友人と出かけて、仏像から現代のフィギアまで歴史の縦糸に連なる立体人形の特別展示を見に行きました。
 元々宗教的な意味があった仏像から、現代の若者(中年を含めて)を魅了するフィギアまで。江戸時代の人形も含め、普通の人々のお人形さんに託す思い、人形のかたち等々はある種自分の中にあるものを人形に仮託しているのかもしれないなぁというのが感想です。

 その後、その友人はNPO的な社会活動を共にする仲間の関係でもあるので、縷々、自らについてと社会についていろいろな展望を話し合い、結構遅い時間まで過ごしました。非常に考えの深い友なので、学ぶことが多く、有意義な時間を過ごすことが出来ました。

 さて、本日の実務講習web講座の業務場外に関する実務は労災保険の給付に関する書面記入の実務の2回目。本日は傷病補償年金、障害補償年金関連、遺族補償年金関連の実務書面のフォームを見ながら解説を受ける。かわらず丁寧な吉田講師の滑舌の良い話ぶりは聞く側のこちらの態度も正される感じです。

 なによりも圧巻だったのは最後の10数分で話された”過労やメンタルヘルスと労災の関連について”の話。前回も労災を健保で処理するような違法性を強く戒める言葉は,そのようなことはけしてあってはならないという強い思いが伝わりましたし、一番最初に受講した退職に伴う雇用保険手続きも辞めていく従業員のための思いも溢れていました。本日の過労とメンタルヘルスについても、単に残業には割増手当を出せば良いという話ではない、適正な人事管理が必要で、誰か固定的な人が過重な負担を押し付けるようなことは、会社として、会社の人事として、また社会保険労務士として顧客会社に対して、けしてあってはならないことという態度や注意を忘れないでください、とひときわ熱を帯びて語られて、おおげさですが
私はある種すごく感動しました。
 
 「業績をあげるとは、営業だけではなく、人事として業績を上げるために考えることがある。それは人を大事にすること。社労士としてはその点において、円滑な職場の人間関係を構築することをアドバイスすることによってお客様の会社を元気にできるかの役割がある」

 このような話は全く正しいと思うわけで、それが語られる言葉を伝える時の態度や言葉に込められた熱から、私はこの先生の言われることに嘘はないと嬉しく思いました。

 最近、消えた年金に関する第三者委員会の行為(http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201206060151.html)でいささかまた意気消沈していたのですが、吉田講師のようなおそらく40代くらいであろう先生が人としての誠意と高いモラル意識を持っているということがこちらにとっての勇気となります。

 このような先生を自分の社労士像のモデルとしていきたいものだと改めて思いました。

PS。
 ただ一点、残念だったことは、療養補償の給付から遺族補償の給付まで例題がなかったこと。業務上外の給付申請に関しては全4回で残り2回を健保、障害・遺族の厚生・基礎年金に割かなければない時間の制約上仕方がなかったかもしれませんが、実務についてもう少し実際に書面を書く時間が欲しかったかな。



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